【Shopify用語まとめ】初心者にもわかる!マーチャント・フルフィルメント・メタフィールドなど徹底解説

【Shopify用語まとめ】初心者にもわかる!マーチャント・フルフィルメント・メタフィールドなど徹底解説

Shopifyを使ってECサイトを運営していると、「マーチャント」「フルフィルメント」「メタフィールド」など、日本語では馴染みの薄い言葉がたくさん登場します。

この記事では、Shopify初心者や中小企業のオーナーでも理解できるように、管理画面や運用で頻出する用語を一つひとつ丁寧に解説します。初めてのオーナーさんはもちろん、Shopify駆け出しエンジニアの方やチームでShopifyを運用している方の「社内辞典」としても活用いただけます。

はじめに — Shopifyには独特な専門用語が多い!

Shopifyは世界中で利用されるグローバルなECプラットフォームです。そのため英語由来の用語や海外標準の概念がそのまま使われることも多く、最初は戸惑いがちです。しかし意味を押さえれば操作の理解が一気に進みます。以下で分野ごとにやさしく解説します。

基本・前提知識(Shopifyの管理構造を理解しよう)

ストア管理画面
Shopifyのすべての設定を行う中心的な管理ページです。
URLは「https://admin.shopify.com/store/〇〇」で始まり、商品の登録、注文の確認、カスタマイズ、顧客情報の管理、レポート分析までを一括で操作できます。
カスタマイズ画面
オンラインストアのデザインを変更する画面です。
「オンラインストア」→「テーマ」→「カスタマイズ」をクリックすると、サイトの見た目(画像・テキスト・レイアウトなど)を自由に編集できます。
テーマ(Theme)
ストア全体のページを作る雛形のこと。
Shopifyではテーマからフルで自作することは少なく、ほぼ必ず何かしらのテーマをもとにカスタマイズをおこなってサイトを作ります。
無料・有料テーマを選択できる。
アプリ(App)
Shopifyの標準では対応していない機能を追加するもの。
スマホのアプリと同じイメージで、Shopify以外のアプリ会社が無料・有料で様々な機能を提供しており、ストアにインストールすることで利用可能。
お気に入り機能・予約機能・定期販売など。
スタッフ
オーナーアカウント以外でストアの管理画面にログインすることができる従業員用のログイン権限。
スタッフごとによって閲覧・編集できる画面に制限をかけることができます。 Shopifyプランによって追加できるスタッフ数に制限があります。
コラボレーター
外部の開発者が管理画面にログインするためのログイン権限。
コラボレーターごとによって閲覧・編集できる画面に制限をかけることができます。
スタッフの上限数には含まれない。
Shopifyプラン
Shopifyの契約プラン。Basic/Grow/Advancedなどがあり、利用料や決済手数料が異なる。
Shopify Plus
大規模EC事業者向けの上位プラン。専用サポート・高度な自動化・チェックアウト拡張が可能。

管理画面でよく見る用語

コレクション(Collection)
商品をカテゴリごとにグループ化する機能。
たとえば「新商品」「セール中」「メンズ」などのコレクションを作ると、商品一覧を作成できます。
他サービスでは「カテゴリー」分けなどと呼ばれる機能は、Shopifyではコレクションを使う。
タグ(Tag)
商品・顧客・注文に付けるラベルのようなもの。
「タグ検索」や「自動コレクション」などに活用できます。
マーケティング(Marketing)
Shopify内で広告キャンペーン・オートメーションメール・アクセス解析を行うページです。
Google広告やMeta広告との連携も可能で、集客施策のハブとして活用できます。
マーケット(Market)
販売対象地域をまとめる機能。国内・海外などマーケット単位で価格設定や言語・通貨を切り替え可能。
ディスカウント(Discount)
割引やクーポンを設定する機能。特定商品や特定顧客への割引を作成できる。
顧客セグメント(Customer Segment)
顧客を「購入回数」「地域」「売上金額」などの条件で自動分類する仕組みです。
顧客分析やリピーター育成、メールマーケティングに活用できます。
ドメイン(Domain)
ショップのWebアドレス(例:example.com)。
Shopifyではストアを立ち上げたときに無料の「〇〇.myshopify.com」が作られるのでドメインを用意せず利用できるが、別途購入し独自ドメインを接続することも可能。

運用・物流に関する用語

マーチャント(Merchant)
Shopifyストアを運営する人(=あなた)です。
「Shopifyマーチャント向けプログラム」などの言葉は、「ストア運営者向けサービス」を意味します。
フルフィルメント(Fulfillment)
注文処理全体を指す言葉で、注文受付→在庫確認→梱包→発送→配達完了までの流れを含みます。 Shopifyでは、手動/自動いずれの方法でも「フルフィルメントを完了」操作を行います。
ロケーション(Location)
在庫・発送拠点を登録する機能。
複数店舗を持つ場合、どの倉庫から出荷するかを指定でき、在庫管理を効率化します
越境EC(Cross-border eCommerce)
海外顧客への販売のこと。通貨・言語・関税・配送設定を国別に管理できる。
D2C(Direct to Consumer)
自社ブランドが直接消費者に販売するモデル。ShopifyはD2C構築に最適。
サブスクリプション(Subscription)
毎月購入など定期購入モデル。Shopifyアプリを利用して任意の期間で定期販売を設定可能。
Shopify Flow
Shopifyが提供する業務自動化ツール(アプリ)。条件に応じてタグ追加・メール送信・在庫調整などの自動フローを作成できる。
オートメーション(Automation)
メール配信やタスク実行を条件に応じて自動化する機能。Flowやマーケティング機能と連携。
カゴ落ちや離脱した顧客に自動でクーポンメールを配信などが可能。

販売・決済に関する用語

販売チャネル(Sales Channel)
オンラインストア・Instagram・POSなど、Shopify上で販売するチャネルの総称。
チェックアウト(Checkout)
購入手続き・決済画面のことです。
通常プランでは基本カスタマイズができず、Shopify Plusでは高度なカスタマイズが可能。
Shop Pay
Shopifyが独自で提供する決済機能。
顧客が配送先・支払い情報を保存し、数クリックで購入が完了できる。
他社のShopifyで作られているオンラインストアでも簡単に決済ができるので便利だが、知名度が低く浸透していないので不信感から嫌煙されがち。
Shopでログイン
Shopifyが独自で提供するログイン機能
自社や他社でもShopifyで作られているストアでは共通して配送情報やShop Payの支払い情報を保存できるので、スピーディーな購入体験ができる。
Shopifyペイメント(Shopify Payments)
Shopify標準の決済システム。
クレジットカード、Apple Pay、Google Pay、Shop Pay、Paypalが利用できる。外部決済に比べると手数料も低め。
外部決済
Shopifyペイメント以外の決済プロバイダを利用する方式。
PayPayやコンビニ払いなどShopifyペイメントで対応していない決済方法を導入したいときに使うことが多く、追加で数%の手数料がかかる。

分析・レポートに関する用語

レポート(Reports)
売上・流入経路・顧客行動を可視化する分析機能。
ダッシュボード(Dashboard)
主要指標をリアルタイムで把握できる画面。
トラフィック(Traffic)
サイト訪問者数の指標。
コンバージョン率(Conversion Rate)
訪問者が購入に至った割合。マーケティング最重要KPIの一つ。
LTV(ライフタイムバリュー)
顧客が生涯にわたってもたらす利益の総額。
顧客の維持率を高め、LTVを伸ばすことがEC運営の最重要ポイントです。
クロスセル/アップセル
「一緒に購入」「上位商品への誘導」など、平均注文額を上げる販売施策。
Shopifyアプリでも施策の設定ができます。

上級者・コーダー向けの用語

セクション(Section)
ページ構成要素のブロック部分。ドラッグ&ドロップでレイアウト変更可能。
Liquidタグ
Shopify独自のテンプレート言語。{{ product.title }}などで商品情報を動的に表示できる。
メタフィールド(Metafield)
商品や顧客に追加情報を登録するカスタム項目。素材・サイズなど独自情報を追加可能。
メタオブジェクト(Metaobject)
複数データを構造化し再利用できるデータモデル。店舗一覧・スタッフ紹介などに活用。
スニペット(Snippet)
コードの一部を部品化したもの。
アイコンやコードをスニペットとして管理すると、編集が容易になります。
API(Application Programming Interface)
外部サービスやアプリとデータをやり取りする仕組み。
在庫連携・会員連携など、業務効率化や独自システム構築に欠かせません。
Webhook(ウェブフック)
Shopify内で発生したイベント(注文完了など)をトリガーに、外部アプリに通知を送る機能。
自動処理の連携に最適です。

まとめ:用語を理解することがShopify運用の第一歩

Shopifyには多くの専門用語がありますが、ひとつひとつの意味を理解することで、設定や改善のスピードが格段に上がります。本記事を“Shopify辞典”としてブックマークし、もとまちップスと共にステップアップしましょう!

他にも分からない用語、機能などがあればお気軽にお問い合わせください。

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