これから自社ECを始めたい人「ShopifyやBASEなど色々あるけど違いがあまり分からない。自社に最適なサービスはどれか知りたい。違いを一覧で比べたい。」
このような疑問に答えます。
本記事では、利用者の多い代表的な4つのECカート「Shopify」「ecforce」「makeshop」「BASE」を徹底比較し、それぞれの特徴や強み、向いている事業者をわかりやすく解説します。
主要ECカート4社の基本比較
まず初めに4社の基本的な違いを表で比較します。

※2025年7月時点の公表情報に基づいています。
Shopifyの特徴
ここ数年で特に注目を浴びているShopifyの特徴を解説します。
1.世界175カ国以上で導入されているグローバルサービス
Shopifyは本社がカナダにあり、グローバルに展開している企業です。
そのため、多言語・多通貨対応が標準機能でも備わっており、越境ECの切り替えが簡単にできます。
もちろん国内販売のみでも利用ができるため、今後の展望として海外への販売の可能性がある場合はShopifyから始めることがおすすめです。
2.カスタマイズ性が高く、独自テーマやアプリが豊富(8,000以上)
Shopifyでは、世界中のアプリ開発専門の会社が提供するアプリが日々増え続けています。
標準機能だけでもカスタマイズ性が高く、「できないことは無い」と言われるほど拡張性に優れています。
3.強固なセキュリティとサーバー性能
Shopifyは世界中の大企業も利用していることもあり、セキュリティ対策とサーバー性能の強化には徹底されています。
不正注文や情報漏洩のリスクを最小限に抑えるため、PCI DSSやISO27001、3Dセキュアなど国際規格に基づいた対策がされています。
SNSやTVなどメディアからアクセスが急増してもサーバーダウンで機会損失をすることなく販売ができます。またサーバー性能も稼働率99.9%と非常に優れており、1分間に1万件の注文を処理できるとされているため、SNSやTVなどメディアからアクセスが急増してもサーバーダウンで機会損失をすることなく販売ができます。
ecforceの特徴
広告などでもよく見かけるecforceの特徴を解説します。
1.D2C特化型ECカート
ecforceではD2Cに特化した充実した機能や手厚いサポートが特徴です。
ECサイトの立ち上げから運営、売上の最大化までを総合的にサポートする機能を提供します。さらに、業務効率化や継続的な成長を実現するためのアプリケーションやサービスも充実しており、EC/D2Cの各フェーズを一貫して支援します。
2.フォーム一体型LPが標準搭載
ecforceでは広告販売をするときに必要なLP(ランディングページ)のフォーム一体型LPの作成機能が標準搭載されています。
定期販売やセット販売にも柔軟に対応しているため、EC立ち上げから販売まで一貫しておこなうことが可能です。
3.サポートが手厚い
ecforceではサポート体制がとても充実しており、EC運営の知識を活かした経験豊富な担当者から、サポートを受けることができます。
日本の企業なのでもちろん日本語でやりとりが可能で、機能や操作方法の疑問などチャットで問い合わせすることが可能です。
makeshopの特徴
国内カートで知名度の高いmakeshopの特徴を解説します。
1.日本向けの機能が標準搭載
ポイント機能や配送日時指定・お気に入り登録など、日本のECサイト向けの機能が標準で利用できます。
他カートではアプリの追加やカスタマイズでの導入が必要なのでmakeshopだと気軽に導入することができます。
2.BtoBにも対応
Makeshopは卸など企業向けの販売に特化したオプションにも対応をしています。
取引先ごとに異なる決済方法を制御したり、価格表示を自動で切り替えるなどBtoB向け機能のオプションも揃っています。
3.国産カートならではの安心感
makeshopはGMOメイクショップ株式会社が運営するサービスです。
国内流通額No.1の実績や多数の導入実績もあり、問い合わせやサポート対応も日本語のため安心して利用できます。
BASEの特徴
個人事業やスモールスタートでよく利用されているBASEの特徴を解説します。
1.初期費用・月額無料
BASEは初期費用0円・月額固定費0円のスタンダードプランがあります。
個人事業やスモールスタートなど少しでも固定費を削減したい方におすすめです。
2.初期設定が簡単
BASEは他カートに比べて設定がシンプルで、すぐにECサイトを立ち上げることができます。
オーナー自身で立ち上げてサクッと販売機能を利用することができます。
3.基本的な機能は簡単に導入可能
BASEでは、「BASE Apps」という様々な拡張機能が用意されています。
クリックだけで導入できるものもあり、簡単に利用ができます。
プロ目線で見る選定ポイント
自社での運用や多くのECサイトを支援してきた経験から選ぶ、選定ポイントを説明します。
拡張性・将来性を考えることができるか?
ECカートを乗り換える場合、顧客データや注文データ・商品データなどの移行(引越し作業)で数十万〜の費用と、引越し先での新規制作費用などコストと手間が大きくかかります。
利用しているサービスによっては顧客データの引越しができない場合もあり、それまでの顧客情報がリセットされてしまうため大きな損失となってしまうケースもあります。
EC事業としての目標や会社の展望など将来を考えたときに、そのサービスでどこまで対応できるか?が非常に重要となります。
事業規模・予算から選ぶ
自社ECでは多くの場合、完成しただけでは購入者どころか閲覧者もほとんどいないため、広告や施策・運用をすると毎月数十万円は必要となってきます。
費用をかけてどれだけ機能的でこだわったサイトを作っても、閲覧者がいないと効果が出ないため「運用」は非常に重要です。
その中で予算からも、制作や運用にどれだけかけることができるか?から選択することが大切です。
そのサービスで運用をすることができるか?
そのサイトが完成したら、これから実際に管理画面を使っていくのはあなた自身です。
サービスによって使い勝手や対応言語が異なります。
予算をかければ運用業務も委託することはできますが、あなたや従業員が使いきることができるのか?は大切なポイントになります。
会社規模・状況別のおすすめカート
では結局、「自社では何を使えば良いのか?」が気になっているかと思います。
会社の規模や状況に合わせておすすめカートを紹介します。
これから伸ばしていく・海外展開の可能性も視野にある会社
もし今後の展望として、事業として多少はコストをかけて成長させていきたい会社や海外展開も視野にある場合は「Shopify」がおすすめです
機能の拡張性や越境対応はもちろんですが、テスラやレッドブルのような世界的企業でも使っているサービスのため、どの規模でも対応できる汎用性が圧倒的なメリットです
月額3,850円から始められるためコスパ抜群でおすすめです。
日本語でサポートを受けたい・安心感が欲しい
自分たちで運用をしていく中で、管理画面やサポートへの問い合わせなど全て日本語だけでいつでも相談できる安心が欲しい方は「makeshop」がおすすめです。
日本向け機能が充実しており、サポートも日本人が対応してくれるので運用が安心しておこなえます。
フォーム一体型LPと広告運用での施策を決めている会社
運用・マーケティングの方法としてLPと広告に決まっている場合は、標準機能で備わっている「ecforce」がおすすめです。
EC運営の知識を持った担当者もいるため、気軽に相談することができます。
とにかくコストを抑えて、決済サイトを作りたい場合
コスト重視で作りたい方は「BASE」がおすすめです。
制作費で運用予算が無くなっては意味がないため、BASEであれば月額固定なし使えて、ストアの立ち上げも非エンジニアでもおこなえます。
少し頑張って自分たちで作ることも十分できるので、予算を抑えて始めたい方はおすすめです。
まとめ:運用を見据えた選択の仕方が大切
ここまで読んだ方は十分ご理解しているかと思いますが、ECサイトは"完成してから"が勝負の世界です。
制作後、1年2年を見据えたときに自分たちに合っているのかをよく見極め最適なカートを選ぶことが大切です。
もし、まだお悩みの場合は初回相談を無料で受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。